家族葬とは、親族のみで行うお葬式のスタイルです。そのため、一般的な葬儀と違い、参列者が限られています。一般葬の場合だと、生前、お仕事などでおつきあいのあった方はもちろん、ご近所のみなさま、町内会の人も含め、たくさんの参列者が参加することになります。
家族葬では家族だけで行うお葬式ですから、親戚も呼ばなくてもかまいません。ただ、絶対に家族以外は呼べないというものでもなく、故人の親しい友人や親戚の方を呼んでも大丈夫なだけの自由度はあります。
家族葬の規模感ですが、お葬式に呼ぶ人が少なくなるために自然と小規模になります。費用に関しても、地域によって異なりはしますが、家族葬ではそこまでかからず、親族が20人程度集まる程度でしたら、平均して約74万円が目安でしょう。
小規模といっても、葬儀で行われる一連の手順などは同じです。あくまで家族と本当に親しかったら親族やご友人だけで執り行う家族葬は、喪主にとっても、費用面や精神的な負担が少なく実施しやすい葬儀と言えるでしょう。
家族葬のメリットは費用面だけではなく、多くの人に案内を送らなければならないような手間を、大幅にはぶくことができる所でしょう。しかし費用面で考えると、直葬などお葬式を行わず火葬だけで終わらせるような手間がほとんどかからない形式もあります。
お世話になった故人を直葬で送るのは少し寂しい、申し訳ないという気持ちがあるのでしたら、家族葬は費用も規模も小さいため負担がかからずちょうど良いと言えるかもしれません。家族葬は小規模のため、かかる費用も抑えられるというメリットがあります。費用面以外でも、参列者が少ない形式の葬儀のため、気心の知れた家族だけで、気を遣わずに執り行うことが可能なため、家族葬は費用面でも精神面でも負担の少ない葬儀の形式といえます。
家族葬のデメリットは、呼ばれなかった親戚やご友人が怒る可能性があることです。特にご高齢の方の中には家族葬という葬儀のスタイル自体が理解できず、困惑する人も出てくるでしょう。家族葬をしたことで親戚関係がおかしくなるケースも0ではありません。
親族だけではなく、親しかったご友人もお葬式後に知らされて、ショックを受けられてしまうことも考えられます。家族葬が終わって亡くなったことを知り、改めて弔問者が一度にたくさん駆けつけるケースも考えなければなりません。そのため、呼ばなかった人への対応をどうするかについても、事前に考えなければならないでしょう。